所得税を賢く節税

売却損が出そうな物件はいつ売るのがいいのか?

個人が持っている不動産を売却すると、
利益が出たり、損失が出たりしますよね。
利益が出た場合、その利益はお給料とか、
不動産を賃貸運営して出た不動産所得とは、
税金上は別で計算することになります。
例えば3千万円の簿価の不動産を5千万円で売却した場合は、
 売却金額5千万円 - 簿価3千万円 = 売却益2千万円
となり、この2千万から譲渡所得税という税金がかかります。
その税率は5年以内の所有期間なら39%。
5年超の所有期間なら20%になります。
それでは反対に売却損が出た場合はどうなるのでしょう?
不動産を賃貸運営して出た損失は、お給料と合算できますが、
不動産を売却して損失が出た場合は、自分で住んでいる不動産を除いて、
お給料や不動産所得と合算することはできないんです。
だから損失が出ても税金が還ってくることはありません。
以前は出来たのですが、平成16年の税制改正で
できなくなってしまったんです。
バブル時に不動産を高値で掴んでしまった投資家にとっては
最悪の改正だったでしょうね。
しかし、今後この不動産の売却損を合算できるようになるかもしれません!
今回民主党に政権が変わりましたが、
民主党の税制改正案の中に盛り込まれているんです。
これがいつになるかはまだわかりませんが、
売却損が出そうな物件を持っている場合は、
もうしばらく様子を見たほうがよさそうですね。

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