昨年、物件を購入された方が、
確定申告をするときに気を付けてほしいことがあります。
それは住民税。
サラリーマンの方は通常、
住民税は毎月のお給料から引かれています。
でも不動産を取得して、不動産所得が発生すると、
この不動産所得の分に対応する住民税は、
別で払うことができます。
そのためのチェック項目が確定申告にはあります。
それは「特別徴収」と「普通徴収」です。
「特別徴収」にチェックを入れると、
不動産所得分の住民税も、
毎月のお給料から天引きされますが、
「普通徴収」にチェックを入れると、
不動産所得分の住民税は、
別途、納税します。
ですので、この「普通徴収」にチェックすれば
会社には不動産所得があることがバレません・・・
と、いうのは半分嘘なのです。
その理由を説明します。
不動産を購入した年度は、
通常取得経費が多く掛かり、
不動産所得がマイナスになる傾向があります。
するとそのマイナスは、給与所得と合算され、
全体の所得は少なくなります。
これに伴って、所得税は少なくなり、
同時に住民税も少なくなります。
そうすると、どうなるか?
「普通徴収」にチェックを入れてても、
同じ会社で同じぐらいの年収の人と比べて
あなただけ住民税が少なくなるのです。
だから感のいい経理担当者がいる会社だと、
会社にバレちゃう可能性があります。
前年分の住民税の特別徴収は、
6月から天引きされます。
僕の場合は、不動産を取得した翌年の3月に
会社を辞めたのでバレずに済みましたが、
継続して勤務している方は、
突っ込まれた時のために、
ちゃんと「理由」を用意しておく必要があります。