所得税を賢く節税

法人化はいつがいいのか?

物件を購入するときに、誰でも一度は考えるのが「法人化」です。
でも個人で購入した方が良いのか、それとも法人を設立して購入した方が良いのか、わかりませんよね。
でもこれは実は誰にもわからないんです。
それは個人個人で状況が変わるからなんですね。
法人化は僕もよく聞かれる質問ですが、
「全体を見てシミュレーションしてみないとわかりません」
とお答えしています。
でも今日は簡単な基準だけを一つご紹介します。
法人化のメリットの一つは、

「税率の差」

です。
個人の場合の所得税は「超過累進税率」といって、所得が高くなるごとに、税率が高くなります。
具体的には、“課税所得金額”が195万円以下なら、所得税の税率は5%です。
これに住民税10%を足すと、15%になります。
でも“課税所得金額”が1,800万円を超えると、所得税の税率は40%になり、これに住民税10%を足すと、なんと50%に跳ね上がります。
一方、法人はほぼ一律で30%〜40%の税率です。
だから個人の税率が40%を超えてくる時期が、法人化を検討するタイミングの一つになります。
そして税率が40%を超える“課税所得金額”は、900万円です。
個人の“課税所得金額”が900万円を超えると、所得税・住民税合わせて43%の税率になります。
今後は法人税の税率が低くなっていく傾向にありますので、
近い将来は、この基準がもっと低くなる可能性もあります。
一つの基準として覚えておいてくださいね。