個人で物件を売却して売却益が出ると、譲渡所得税が掛かります。
短期と長期で税率が変わり、短期は39%、長期は20%でしたね。
売却益の計算は、次の通り。
譲渡金額-譲渡費用-物件の簿価=売却益
物件の簿価は、取得価額から減価償却費を引いた金額です。
では、売却した年の月割りの減価償却費は、
この売却益の計算式に入るのでしょうか?
それとも、不動産所得の経費になるのでしょうか?
実はこれ、どちらでも有利な方を選べるんです。
例えば、長期譲渡所得で税率20%の場合、
売却年の月割りの減価償却費が300万円あるとすると、60万円の節税となります。
300万円×20%=60万円
一方、税率50%の人が、この減価償却費を、
売却年の不動産所得の経費に入れるとすると、150万円の節税になります。
300万円×50%=150万円
このように、確定申告時の処理ひとつで
大きく節税額が変わってきますので、個人で売却する時は覚えておいてくださいね。
《編者 叶 温》
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不動産投資の健美家