前回は貸借対照表は、
簿価で表されていることについて説明しました。
今日は、その簿価の問題点についてです。
土地と建物が一体となった物件を購入すると、
建物については使用していくにつれて
古くなり劣化していきます。
その劣化していく分を、
税法で決められている
計算方式に従って
計算した金額を
毎年経費化していくことを
“減価償却”と言います。
だから、帳簿上の建物の金額は
毎年減価償却費の金額分、
購入した金額から
減少していくことになります。
簿価とは、
物件を購入した時の金額から、
毎年の減価償却費の累計額を
引いたものになります。
簿価=取得価額-減価償却費の累計額
これに対して“時価”とは、
その時点で売却できるであろう金額です。
ですから、ある時点の簿価が、
実際に売却できるであろう金額である
時価と同じになることはほぼないのです。
不動産投資の出口戦略で重要なことは、
将来その不動産がいくらで売れるのかという
“時価”ですから、
将来の不動産の時価を予想することが
大切になるんですね。
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不動産投資の健美家