業績を把握するために欠かせないものが
「決算書」(貸借対照表や損益計算書)です。
しかし、この決算書には意外な落とし穴があります。
収支というのは本来だれが記帳しても
同じであるべきですが、
物事の解釈の幅や目的などで
いろいろな決算書ができるのが実情です。
それは、どれが間違い
どれが正解というわけではなく、
「幅」なのです。
しかし、この「幅」が「落とし穴」になってしまうことも。
<例1>
「減価償却の落とし穴」
今期は利益が出そうにないので、
減価償却を抑える、ということはよくありますが、
この帳簿を基に意思決定してしまうと
赤字物件を黒字と勘違いして保有してしまうことに
繋がりかねません。
<例2>
「現状のキャッシュフローの落とし穴」
キャッシュフローは、減価償却費が大きかったり、
融資期間が長ければ残ります。
しかし、減価償却の計上が大きいのは
費用を早く計上しているだけ。
「費用の早期計上=節税」ではありません。
あなたの現状と将来の収入などによって
費用の早期計上が節税になるのかならないのかが変わってきます。
ローンも残債を考えずには語れません。
つまり、キャッシュフロー表だけでは、
意志決定をするのに不十分なのです。
<例3>
「共通経費の落とし穴」
物件別に収支を把握(帳簿を作成)されている場合、
経費を適切に案分しなければ、物件別に収支を把握し、
どの物件が黒字で、どの物件が赤字なのか
よく分からなくなってしまいます。
また、節税と収支把握では目的が違います。
つまり、節税目的で作っている決算書をもとに
意思決定をしていては、誤った判断をしてしまうことも。
キャッシュフローも損益計算書も貸借対照表もすべて大切です!
《編者 スタッフ》
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