よくこんな話を耳にします。
「木造は減価償却をいっぱいとれて、節税になるので
個人で取得しようと思います。」
これはどういうことかというと、
同じ1億円の物件でも
RCと木造では1年あたりの減価償却費が違う
ということを利用した節税です。
例えば、減価償却費が
RCだと500万円/年
木造だと1000万円/年
だったとすると、木造の方が経費が500万円/年多いので
結果的に利益が500万円少なくなり、
税金が少なくなるということです。
1年だけ考えると、確かにそうなのですが
全体を考える必要があります。
1億円の物件であれば、RCでも木造でも
トータルの減価償却費は同じです。
つまり、
RCだと500万円/年が20年続きます。
木造だと1000万円/年が10年続きます。
ですので、初めの10年間は木造の方が
節税効果が高いですが
後半の10年間はRCの方が
節税効果が高いです。
「じゃあ、同じじゃん」
と、言いたくなりますが
ここに税率の差をからめさせていきます。
例えば、
あと10年間は今の会社に勤めるので
税率がとても高い。
という方であれば、
木造で早めに減価償却を取る方が
節税につながります。
ただし、まだまだ現役バリバリで
これからお給料が上がっていく
という方であれば、
木造を個人買ってしまうと
お給料が上がった、税率の高い時期に
不動産の所得が生じてくる
ということになります。
ですので、情報はかならず
ご自身に置き換えて
検討して下さいね。
木造を売りたい業者の
売り文句に騙されないように。
《編者 塩田雅人》
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