経費が発生した場合
個人と法人ではどちらが得なのかを説明します。
もちろん、「個人で付けるべき経費を法人で付ける」とか
またその逆も税務上は問題があるので、いけませんよ。
まずは前提条件です。
課税所得が900万円の個人と法人がいたとします。
この時、所得税は233万円、法人税も233万円となります。
ですので、実効税率は
個人:233万円÷900万円=25.8%
法人:233万円÷900万円=25.8%
となります。
そこで、1万円の経費が発生したとしましょう。
この経費の「節税効果」について考えていきます。
1万円×25.8%=2,580円・・・ではありません!!
個人の場合、累進課税制度のため、
0円~195万円の所得に対しては15%
195万円~330万円に対しては20%
330万円~695万円に対しては30%
695万円~900万円に対しては33%
となります。
そのため、経費1万円が発生すれば、課税所得は899万円となり、
「695万円~899万円に対して33%」となります。
よって、節税効果は
1万円×33%=3,300円となります。
つまり、経費による節税効果を考える場合には
「一番上の税率」を意識します。
同様に法人の場合
0円~400万円の所得に対しては約22%
400万円~800万円に対しては約25%
800万円~900万円に対しては約38%
ですので、節税効果は
1万円×38%=3,800円となります。
「一番上の税率」に注目!です。
《編者 スタッフ》
Tweet
不動産投資の健美家