法人化=個人所有の物件を法人へ売却すること
この相談をお受けすることが非常に増えています。
そこでよくお聞きするのが
「法人化すべき目安って何でしょうか?」
という質問。
「売上1千万円がラインですね」
と言われたら、まずその人の言うことは疑ってください。
「目安」なので、分かりやすくて
いいのかもしれませんが
数字を勉強している立場からすると
まず、「売上」で判断するのは論外です。
税金は「売上」によって決まるわけではありません。
「利益」によって税金は決まります。
ですので、100歩譲って、
「利益」(収入-経費等)で判断して下さい。
ただし、利益がいくらであれば法人化をした方が
いいかというのは、一概に言えません。
何故なら、法人化をした際に得られる節税メリット
というのは物件の力のみではなく、
「家族構成」や「今おかれている状況」などによって違うからです。
そもそも「利益」や「売上」と言った
「結果」に基づいて判断すること自体
あまりよくありません。
不動産投資の法人化を専門的にやってきて
思うことは、
「いつ、どうなりたいか」という今後の方針や目標
が最も重要です。
これは気持ちの問題ではなく、
その目標に向けてどうすれば一番近道なのか
そのうえで、法人化というスキームを
どの段階で行えばよいのか。
また、法人化しなくてもよいのか。
こういったことを過去の数字を参考に
理論的に考えていく。
これが、戦略的な投資でしょう。
「いい物件を購入する」
これはもちろんですが、
どうすればゴールに最短で到達するのか
また、それは法人で購入すべきかどうかなど、
専門家にトータルで見てもらうのも一つだと思います。
《編者 塩田雅人》
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